目指せミニマリスト夏枝!

過去の自分と向き合い、買い物依存の克服とシンプルライフへシフトチェンジする道のりブログ。

別居から、離婚という現実を受け止められるようになった夫婦。

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  今日、別居中の夫からメールが届いた。

一言、「離婚の話しを進めよう。」と。

別居当初は、夫は寂しくなると、どうでもいいような電話をよくかけてきた。

しかも、長々と話す。

なかなか終わってはくれない電話に、私は腹を立てて有無をいわさず切ったり、しばらく電話にはでないということもあった。

ただ、メールで連絡してくる時は、ちゃんとした急ぎの用事だったり、真剣な内容だったから、メールの時は私も慎重に返信した。

 

今日はメールだった。

本気だと一瞬でわかったから、「離婚届けを用意します。」と返信した。

 

結婚して6年。

今は別居して3年だけど、それ以前にも別居したり、戻ったりを何回か繰り返していたから、結婚生活は実質2年間ぐらいだった。

夫とやり直したいとは、もう微塵も思わないし、正直夫のことを思い出すことも今ではほとんどなかった。

別居当初は、毎日手帳に、夫の悪行や悪口を書きまくっていた。

夫への腹立たしさや、悔しさ、こんな男と結婚してしまった自分の不甲斐なさに、涙する日もあった。

でも、いつしか頭から夫の姿が薄れていき、手帳に夫のことを書くこともなく、一人で暮らしていることがあたりまえになった。

ほとんど夫という存在を忘れていた。

思い出す時というのは、履歴書を書く時に、既婚に丸をつける時ぐらいだ。

あー、私結婚しているんだったと。

 

それぐらい普段夫の存在を忘れているにもかかわらず、いざ離婚話しが進展することとなり、うろたえてしまった。

なんだろうなあ。

愛とか未練ではない。

いい思い出もあるからってわけでもない。

 

 

夫と私は、結婚当初からしょっちゅう喧嘩ばかりしていた。

私は人と争うのが苦手だから、無難にやりすごそうとするが、夫はそれが気にくわない。

本音をさらけだして、喧嘩して仲直りするというのが夫婦だと。

夫の言うこともわからないわけではない。

でも3日に1度という頻度で喧嘩になると、しんどかった。

当初は私がひたすら謝ってなんとかその場を納めようとしていたが、回数が増えるにつれて、そうしてばかりはいられなくなった。

私も頭にきて、ヒートアップして言いたい事をぶちまけた。

長時間の大喧嘩。

頭からアドレナリンが出て、興奮して眠れない。

仲直りしたり、しばらく口をきかなかったり、家を出たりの繰り返し。

会社に行って仕事している方が、何十倍も楽だと思える日々。

仕事から帰る時、住んでいるマンションの部屋の窓を見上げるのが毎日の日課になった。

部屋に明かりがついているか、いないか。

夫がすでに帰宅していると思うと、それだけで憂鬱になった。

今日もまたバトルがはじまるのかと。

 

 

喧嘩の原因はいつも些細なことだった。

こんなことになんの意味があるの?と思うような、私にはどうでもいいこと。

それでも神経質な夫には喧嘩の要因で、しかも喧嘩をすることが愛情表現の一つだと本気で思っている。

今でも、夫に対して私がどんな対処をしていればよかったのか正解がわからない。

 

何度かの別居中に、「俺が悪かった、俺が変わるから。」という言葉を信じて、愚かにも何度もよりを戻した。

でも、人なんかそうそう変われるものじゃない。

何日かしたらすぐに元に戻った。

また喧嘩の日々。

あんな生活には、どう考えても戻れないし、戻る気もない。

なのに、なのにである!

心がチクチクと痛む。

 

思うに、争いごとが苦手な私が、本音で感情むき出しで泣いたり、わめいたりした初めての人だからかもしれない。

私は親や兄弟や友達とも、こんな喧嘩はしたことがない。

どちらかというと、自分の本心を悟られたくないし、波風を立てたくない。

そんな私がファイターと化してしまった。

私達の結婚生活をものすごくいい風に表現するとすれば、「魂を燃やした日々。」

 

私のこれからの人生では、もうこんなことはないかもしれない。

大げさだけど、私の魂の叫びを聴いた人。

敵だけど戦友のような。

 

もう風化してしまって、夫に対して悪い感情はもはやない。

むしろ、これから別々の人生を歩んでいく夫に、幸せな生活が送れることを祈るばかりです。

お互いに離婚という現実を静かに受け止められるまで、別居という期間をもうけられて良かった。

涙は出るが未練ではない。

愛している時もありました。

愛されていると感じる時もありました。

 

今までありがとう、Sさん。